参加者は会場に着くと、まず賢治詩碑に献花します（花は入り口で配っています）。
地元の小学生が宮沢賢治作詞作曲の曲を歌います。
かつて賢治が教鞭を執っていた高校の生徒たちが鹿踊り（”ししおどり”と読む）を踊ります。その動きは激しいもので、太鼓の音と相まって、暮れゆく会場の不思議な雰囲気を高めていきます。
これも地元の高校生が、厳かにしかし力強く、有名な「雨ニモマケズ」を朗読します。この頃にはもう大分暗くなっています。
今年は、宮沢賢治の実弟の宮澤清六さんがお亡くなりになった年でもあります。追悼の意も込めて、過去の賢治祭で清六さんがハーモニカ演奏、朗読を行ったときの映像をスクリーンで鑑賞しました。画面上で演奏が終わったとき、ご本人はいらっしゃらないにもかかわらず、会場からは拍手が湧き起こりました。
地元の花巻ユネスコ・ペ・セルクルという団体が、宮沢賢治作詞作曲のいくつかの曲をメドレー形式で編曲したものを歌います。立派なイベントというよりも、地元に密着した身近な芸術の祭典なんだということを実感します。
地元のイーハトーブ子供劇団が宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」を演じます。学芸会のようなちょっと懐かしい感じ。頼むから犬の格好のまま町の商人の役を演じないで...（会場爆笑）。
やはり地元の桜町ママさんコーラスが宮沢賢治作詞作曲のいくつかの曲を編曲したものを歌います。その後で、宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」、今では「遠き山に日は落ちて」と歌われる曲を当時賢治が作詞した「種山ヶ原」を会場の人も一緒になって歌いました。
これも地元の芸能のひとつ。鬼の面をつけて剣を手に踊る様子は間近で見ていて迫力があります。
第一部は以上のような構成で終わります（20:30頃）が、この後第二部が始まります。第二部は座談会となっていて、かがり火を囲んで地元の方や、全国から集まった賢治ファンの貴重なあるいは熱いトーク（または歌など）に耳を傾けます。もちろん誰でも発言できます。この日は急に冷え込んでとても寒かったのですが、かがり火のそばにいると少しはそれもやわらぎました。地元の方からは、うちから持ってきたという南部煎餅や栗をごちそうになりました。そしてこの座談会はかがり火の消える頃、22:00近くまで続くのでした。
MINOLTA Dimage EX ZOOM 1500
撮影地：花巻（岩手）
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